損益分岐点比率と経営安全率
事例Ⅳ(財務・会計)赤字転落までの余裕を測る
要点
損益分岐点比率と経営安全率は、CVP分析の結果を経営の安定度として読む指標です。損益分岐点売上高は利益がゼロになる売上高であり、実際売上高に対してどの程度の水準にあるかを見ることで、赤字転落までの余裕を把握できます。
損益分岐点比率は、損益分岐点売上高を実際売上高で割って求めます。低いほど、現在売上が損益分岐点を上回る余裕が大きい状態です。経営安全率は、実際売上高から損益分岐点売上高を差し引いた余裕を実際売上高で割る発想で、売上がどの程度減少しても赤字になりにくいかを示します。両者は同じ安全余裕を別方向から見た指標です。
答案では、指標の大小を述べるだけでなく、原因と改善策を結び付けます。固定費が重い、限界利益率が低い、販売数量が不安定といった与件があれば、損益分岐点比率が高くなりやすい理由になります。改善策は、固定費削減、販売単価の見直し、変動費率低下、稼働率向上などを、顧客関係や品質への影響も含めて多面的に示します。
試験で問われるポイント
- 損益分岐点比率は損益分岐点売上高が実際売上高に占める割合である。
- 経営安全率は実際売上高が損益分岐点をどれだけ上回るかを示す。
- 損益分岐点比率が高いほど売上減少に弱く、赤字化しやすい。
- 改善策は固定費、変動費率、販売単価、数量のどこに効くかを明確にする。
確認問題
損益分岐点比率と経営安全率の説明として、最も適切なものはどれか。
正解: ア
アは両指標の関係を正しく示している。損益分岐点比率が低く、経営安全率が高いほど、実際売上が損益分岐点を上回る余裕が大きい。イは比率の意味が逆である。ウとエはCVP上の安全余裕を、回収や在庫の指標と混同している。
続きはアプリで — この論点の過去問と解説、AI演習へ
事例Ⅳ(財務・会計)の過去問を年度別に解説付きで演習。触って学ぶ体感型解説、忘却曲線ベースの復習計画も無料で始められます。
診断士RoadMapを無料で始める登録だけなら無料・プレミアムは月額¥500・いつでも解約可
関連する論点
同じ科目の論点