設備投資と生産能力計画
事例Ⅲ(生産・技術)能力不足を投資だけで決めない
要点
設備投資と生産能力計画では、単に機械を増やせばよいと考えないことが重要です。能力不足に見える状況でも、実際には段取り時間の長さ、作業待ち、保全不足、技能者不足、計画の偏り、外注手配の遅れが原因で、既存設備を十分に使えていない場合があります。
設備投資は、需要や受注の継続性、投資額、稼働率、設置スペース、人材育成、品質保証、既存工程との能力バランスを確認して判断します。新設備だけ能力が高くても、前後工程や検査、資材手配が追いつかなければ、全体の納期短縮にはつながりません。
答案では、まずボトルネック工程と能力不足の原因を把握し、段取り短縮、予防保全、作業標準化、負荷平準化などの改善余地を示します。その上で、需要が見込め、投資効果があり、前後工程との整合が取れる場合に設備投資を行う、と因果を明確に書きます。
試験で問われるポイント
- 設備投資の前に、ボトルネック工程と能力不足の原因を確認する。
- 既存設備の稼働率、段取り、保全、技能者配置には改善余地がある場合が多い。
- 投資判断では、受注見通し、前後工程の能力、人材育成、品質保証を考慮する。
- 生産能力計画は、個別設備ではなく全工程の流れで考える。
確認問題
受注増により納期遅延が起きている企業が設備投資を検討する際の考え方として最も適切なものはどれか。
正解: ア
設備投資は能力制約の原因と投資効果を確認して判断します。アは改善余地、需要、前後工程を含めた全体最適の考え方です。イ、ウ、エは原因分析や実行可能性を欠き、与件に即した助言になりません。
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