QCDの切り口と改善提案
事例Ⅲ(生産・技術)品質・コスト・納期で答案を広げる
要点
事例Ⅲの改善提案では、QCDを答案の骨格として使うと、多面的で設問要求に沿った記述にしやすくなります。品質は不良の流出防止だけでなく、作業標準、条件管理、工程内検査、原因追究まで含みます。コストは材料ロス、手直し、段取り時間、仕掛在庫、外注費などに着目します。納期は生産計画、進捗管理、工程能力、リードタイム、部門間連携と結び付けます。
注意したいのは、QCDを機械的に三つ並べることではありません。設問が「生産面の課題」を問うなら広く整理し、「短納期化の方策」を問うなら納期を主軸にしつつ品質やコストへの副作用も見る、という調整が必要です。与件文に品質不良の記述が薄いのに品質施策だけを厚く書くと、根拠不足になります。
良い答案は、施策と効果が対応しています。例えば、作業手順を標準化してバラツキを抑え不良を減らす、段取りを内外化して停止時間を短縮し納期を守る、進捗を共有して手待ちや滞留を減らす、という形です。QCDは切り口であり、最終答案ではC社固有の課題に合わせて使います。
試験で問われるポイント
- QCDは答案の漏れを防ぐ切り口であり、設問要求に応じて重み付けする。
- 品質改善は検査だけでなく、標準化や工程内での作り込みまで含める。
- コスト改善では、手直し、段取り、在庫、外注などのロスを具体化する。
- 納期改善では、計画、能力、進捗、情報共有を結び付けて書く。
- 施策名だけでなく、どのQCD指標が改善するかを明示する。
確認問題
改善提案をQCDで整理する際の考え方として最も適切なものはどれか。
正解: ア
QCDは答案作成の切り口ですが、設問要求と与件根拠に合わせて使う必要があります。アは施策と効果を対応させており適切です。イは機械的、ウは品質管理を狭く捉えすぎ、エは要求された納期改善に答えていません。
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