工程改善とボトルネック(段取り・ロット)
事例Ⅲ(生産・技術)流れを止める制約を見つけて直す
要点
工程改善の設問では、どの工程が全体の流れを制約しているかを見抜くことが重要です。ボトルネックは、能力不足、段取り時間の長さ、特定技能者への集中、設備故障、外注待ち、検査の滞留などによって生じます。与件文に、ある工程の前に仕掛品が積み上がる、後工程が手待ちになる、納期前に特定作業へ集中する、といった記述があれば制約の候補です。
段取り改善では、内段取りと外段取りの分離、治具・工具の事前準備、作業手順の標準化、段取り替え回数とロットサイズの見直しを考えます。ロットを大きくすると段取り回数は減りますが、仕掛在庫とリードタイムが増えやすくなります。逆に小ロット化は流れを良くする一方、段取り時間が長いままでは能力を圧迫します。
答案では、個別工程の効率化だけでなく全体最適を意識します。ボトルネック工程の能力を高める、前工程の投入を調整する、作業順序を納期基準で見直す、段取りを短縮して小ロット対応を可能にするなど、原因と施策を対応させます。最終的な効果は、仕掛削減、リードタイム短縮、納期順守、コスト低減として示します。
試験で問われるポイント
- ボトルネックは、仕掛滞留や後工程の手待ちから読み取る。
- 段取り改善では、外段取り化、標準化、治工具準備、順序見直しが有効である。
- ロットサイズは、段取り回数と仕掛在庫・リードタイムのトレードオフで考える。
- 工程改善は、個別効率ではなく全体の流れと納期への効果で書く。
確認問題
特定工程の前に仕掛品が滞留し、その後の工程では手待ちが発生している。改善方針として最も適切なものはどれか。
正解: ア
仕掛滞留と後工程の手待ちは、特定工程が流れを制約している兆候です。アはボトルネックに着目し、段取りや投入順序を改善する方針で適切です。イ、ウ、エはいずれも全体最適や納期改善につながりません。
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